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『日本軍「山西残留」――国共内戦に翻弄された山下少尉の戦後』に対する評、感想
奥村和一氏(映画『蟻の兵隊』の主人公。山西残留訴訟代表世話人)

本日御労作の『日本軍「山西残留」』を有難く拝受致しました。

かねて池谷監督からお話を伺っておりましたが、山下正男君著と勘違いしておりました。

昨日ようやく発送を終わった造部隊晋西会の報告には、
「西陵の会小俣佐夫郎副会長の『残留』(自家本)に次いで、山下正男会長の書籍も近く岩波書店から出版の予定と聞く。「山西残留の真相」を大衆の中により浸透させる弾丸として、より多くの人に普及あらん事を望みます。」
と書き送ったばかりでした。

中国山西省档案館も『二戦後侵華日軍“山西残留”』1~3巻(2700頁)を出版するなど、最早「闇に葬る」事は出来なくなりました。

続いて裁判を目指しておりますが、国家賠償法に依る外なく、同法施行(昭和22、10、29)後に於ける残留部隊と日本政府の関係(太原連絡班(山岡ら)の帰国は昭和23、5、澄田の帰国は昭和24、2)、GHQを含む証拠を最終的にどの程度集め得るかに掛かっていると考えております。

勿論、賠償を求めるものではなく、残留は軍命によるとの事実を認定させることにあります。
“潮時だ”“これ以上は無理、矛を収めては”との多くの助言を頂いております。よしそれが「巨大な風車に立ち向かうドン・キホーテ」であっても、これはロマンと考えています。ロマンのない人生がないように。

お守り頂ければ幸に存じ上げます。
右御礼旁々御健闘、御健康を祈念申し上げます。
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テーマ:感想 - ジャンル:本・雑誌

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